寛容な社会をめざして

ナチュラルライフサポートダイアリー~社長の日記~

幸せな結婚
2018.01.30ダイアリー

幸せな結婚

4月からの新年度に、介護報酬、診療報酬に加えて、私たちの障害福祉サービスについても報酬改定が大枠で決まったようです。

改正障害者総合支援法の就労支援関連では、企業に勤め続けられるように支援する就労定着支援という新サービスが導入されるようです。

私たちのB型は、工賃の支給実績に応じて基本単価が決まる仕組みになるようで、一層の高い工賃が求められるということになりそうです。

 

精神障害者の雇用も4月から義務付けられることになります。

精神障害のある方は知的障害の方などと比べると、調子の波が大きく、長時間労働は向かない方が多いため、B型の利用者の中でも工賃が少ない方が多い。

事業所側も今後平均工賃を高くしていかないと生き残れなくなりますから、できるだけ安定して通えて働ける方を利用者として受け入れたい。

不安定な精神障がい者はどんどん企業で働いてほしい。

働き続けられるようにするための支援の方にお金を使っていきますよ、ということでしょうか。

 

こうしたことにはやはり人手不足と社会保障費の増加が今後この国の経済に重くのしかかってきていることが影響していると思われます。

企業で働く潜在能力はあるのに働いていない人を何とかして働かせようと躍起になっているといった印象です。

高齢者も、主婦も、引きこもっている人もその対象でしょう。

そうした人たちに圧力を強めている感がありますね。

 

こういうことに対して福祉の現場では、弱者排除だとか、格差を助長させるだけだとか、感情的に反応する方が多いのですけれど、冷静に、国の運営を預かる側の身になってみれば、無理もないと考えられることもあると思うのです。

ただ、そうすることで、将来この国がどんな風になっていくのか、どんな国を目指しているのか、そうしたビジョンを示してもらいたいですね。

東京オリンピックまでのことじゃなくて、その先、さらに未来永劫に向けてどうするのか、リーダーたちにはそうした青写真を見せてもらいたいものです。

 

そうした中、旧優生保護法や出生前診断ついて連日のように報じられています。

命の選別を合理的に進める動きにはくらくらして「そういうあなたは何様ですか」と叫びたくなるのですが、そうして選ばれた優秀な人たち?だけが暮らす社会とはどんな社会なのか、教えてもらいたいものだと思っています。

それとももう一部のリーダーたちはこの地球には見切りをつけて、真剣にどこか他の星で生きながらえることを計画しているのかもしれません。

世界中から集まった超優秀な頭脳の持ち主たちはとうにそんなことを考えていて、この世のことにはもうあまり関心がないのかもしれません。

終末が近づいてきている、と大国の原理主義者たちが大まじめに考えているとしたらかえって合点がいくようなことが次々と起きています。

 

では私たち凡人はそれを指をくわえて見ているしかないのか、何をしても無駄なのでしょうか。

突き詰めて考えれば、人は皆いつか死ぬ、この地球もいつかは消滅するのだそうですから、そんな先のことや、自分の身の丈に合わないことをあれこれ悩んでいても仕方ないというところに落ち着くのじゃないでしょうか。

この与えられた命を全うすることに一人一人が全力で取り組めばいいのかなとそんな風に思います。

 

そんな私たちは一日の大半を仕事をすることに費やしています。

その仕事を充実したものにできなければ、幸せな人生とは言えないのじゃないかと思います。

企業に勤めるだけが仕事じゃありませんね。

その人がやらなければならないこと、家族や地域社会といった所属するグループでの役割、それを仕事と呼んでいいと思います。

 

近頃は結婚しない人が増えているそうですね。

コスパが悪いのだそうです。

自分の描く幸せな人生に結婚は必要ないと考える人が増えているのだとか。

だけど子供はほしいので、精子バンクと体外受精で我が子を得るのが理想的だと。

そのためには何といってもお金がいる。

なのでお金が最優先になるというわけです。

 

離婚も多い。

今や3組に1組といいますから、全然特別なことじゃなくなりました。

どうして離婚に至ってしまうのか、理由はあれこれあって、それほど今も昔も変わっていないのじゃないでしょうか。

抵抗感が格段に減ったことが大きいのじゃないかと思いますね。

離婚に伴う罪悪感だの、敗北感だの、世間体もさほど気にすることもなくなった。

割合気軽にできるようになったし、再婚もしかりですね。

 

ここ最近で、割と私の身近なところで2組が離婚されました。

2組とも小中学生の子供がいて、共働きの40代の夫婦、奥さんの方にしっかりとした収入があり、旦那さんが発達障害だったという共通点があります。

 

旦那さんの発達障害は、ごく最近判明したことで、それが離婚の決め手になったかどうかはわかりません。

仕事はできて稼ぎも多いが、ちょっとしたことで切れて暴力に及ぶ男

温厚だが、天職を繰り返し、それを周囲のせいにしてはばからない男

そんな連れ合いに愛想をつかしたということのようですが、こんなケースが増えているようですね。

そして結婚するまではわからなかったというケースが。

 

なぜ結婚するまでわからないのでしょう?

つまりそれは恋愛生活と結婚生活はまるで違うということを物語っているように思います。

結婚生活で何が起きるかといえば、日々の家事だったり、家計のやりくりだったり、それぞれの親との付き合いだったりということです。

見合い結婚で、女性が男性の家に嫁ぐことが当たり前の時代ではないのです。

それらを二人一緒にこなしていかなければならない。

そのためにはお互いを分かり合う、ということが必要になってきます。

恋愛生活では見えなかったものが次々と浮上してきたとき、それを分かろうとする努力、分かってもらおうとする努力が必要です。

そしてこれには終わりがないように思います。

刻々と状況が変化していくからです。

子供ができたときがまずその最大なピンチじゃないでしょうか。

発達障害の方の多くが自閉傾向が強いわけですが、自分と連れの間にもう一人他者がいるという環境をうまく受け入れられないということが起こるのです。

そしてその他者はその人を必要としていますから、いろいろと要求してくる。

健常者ならば、自分を犠牲にしてもいいと思えることも、発達障害の方にはその許容範囲が極端に少ない場合が多い。

なので子供にもすぐに切れてしまう。あるいはそれはお前の仕事だろうと妻に押し付ける、自分は逃げてしまう。

そのうえ、暴力を振るわれたり、仕事が続かなくて収入が安定しなかったりなどとなると、妻も我慢の限界となるのも無理はありませんね。

 

私にも3人の子供がありますが、それぞれが与えられた時の状況がまるで違うので、育て方も三様でした。

私たちは子連れ再婚同士でしたから、最初の結婚も子育てもお互いそれなりに苦労してきましたし、大いなる反省もあるわけで、今度は大丈夫だろうと踏んだわけです。

一番上の私の子が当時6年生。真ん中の妻の子が5歳でした。それから2年後に一番下が生まれて、5人家族になりましたが、この一番下の子が生まれていなければ、とっくに解散していたのじゃないかと思います。

それまでの私ときたら、障害ではないものの、30代の一般男性にあるはずのものがたくさん抜け落ちているといった状態でした。

体よく言えば「自分探し」の真っ最中。実際は自己中心的で切れやすく、周囲は腫れ物に触るように接していたのじゃないかと思います。

それが下の子が与えられて少しずつ変わっていくのですね。

現実を直視できるようになったとでも言いますか、まさに目が開かされたという感じ。

人は様々な経験を糧にして成長できるんだというのが私の実感です。

が、発達障害といわれる方には、それが脳の障害によってうまくできない場合があるようなのです。

いくつになっても子供っぽい振る舞いをしたり、親としてあるまじき態度だったりとして現れることがあります。

そんな方に結婚とはまさに向いていない苦行なのでしょう。

 

結婚しない人が増える。子供を持たない人が増える。

これはもう民族の危機かもしれませんね。

結婚に希望が持てる社会に代えていかなければなりません。

そのためには結婚がもたらす喜びについて大声で語らなければなりませんが、特に私たち日本人は苦手ですね。

特定の二人の間で行われる互いを分かり合うという行為は掛け替えのないもののように感じます。

分かり、分かられるということは特定の二人の間でこそ心地よいものです。

愛は育んでいくと、刺激的なものから、「なじみ」だったり「気がかり」という風に形を変えて根付いていきます。

若い二人には退屈過ぎてなかなか受け入れられないことかもしれませんが。

 

精神障害者の当事者同士で結婚をし、子供を持つ選択をしたカップルがいます。

二人とも定職に付いたりはできませんが、生活保護を受けて、互いを分かり合い、補い合いながら、暮らしています。

お互い病状がよくない時などは、さぞや大変だろうなどと想像するのですが、はたから見るととても仲睦まじく、穏やかに暮らしています。

そういう夫婦に育てられた子供は、きっと他者を思いやることのできる人に成長していくのでしょうね。

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